NO.2 ギンレイ

 2001年9月29日製造
国産大豆品種の辞典より

 ギンレイは平成7年に登録されたわりと新しい品種です。両親は東山系N802とスズユタカです。数字を見てもらえば分かるように蛋白質含量はタマホマレと比べて大体同じで糖質が多いとの事で期待しています。

 尚、平成11年度の国産大豆成分分析結果はこちらに掲載されています。(要PDF)



ギンレイ浸漬前、後

ギンレイの呉 ビントン種の呉(油揚げを造るのに使用) 左はギンレイ、右はビントン種。このようにグラインダ−でも大豆によって挽ける具合が違います。もちろん大豆の浸かり具合、水を差す量、グラインダ−の噛み合わせ等でも呉は違った形で出てきます。豆腐として一番良く出来た時の挽け具合を把握しておく事が大切でしょう。

左はご存知ざる豆腐(塩田にがり使用)、右がGDL絹豆腐です。にがり豆腐、GDL豆腐の特徴はこちらのペ−ジに分かりやすく掲載されています。
ざる豆腐は写真のようにてかりが出ている時は抜群の寄り具合です。左のGDL絹豆腐はエッジが利いてて弾力が有ります。
尚近い内に「GDLでタマホマレ」というペ−ジを模索しております。GDLでの美味しい豆腐製造を述べてみようと考えています。

☆製造に関して☆
 タマホマレ同様さほど難無く出来あがるが、大豆の本当の良さを引き出すのは「一年を通して使い続ける事によってその大豆の特性を把握する」という事ではないでしょうか?一度や二度の製造ではその本質的に隠れた部分まで引き出せたかというのは相変わらず分かりませんが、それを踏まえて感想を述べる事に致します。

 呉をかき混ぜ煮ている時にタマホマレよりやや弱いが良い香りがぷんぷん♪気持ちはルンルン、期待でわくわくー!絞りたての豆乳を飲んでみた。「うん、数字通りタマホマレより甘いな。だがいつものタマホマレの豆乳より味は淡い感じだ。」私の評価としては新穀のタマホマレに近いという感想です。これなら正直プライス的にみても味の強さを総合してもタマホマレがお徳でしょう。価格的には約半分強位です。
 と、書きましたが(↑)まだ6升ほど残っているので来年当たり大豆が多少劣化した頃を見計らってタマホマレ同様味に違いが出るのかを試してみたいと思います。やっぱり一回だけの製造で全てを語る事はできないもんね。Try Try Try!

 豆腐の感想は日本一の大豆リンク集のownerさまが食してくれたのでその語らいを以下にペ−スト致します。

☆あるじさんちに行って ギンレイのザル豆腐を
買ってきました ギンレイの豆乳があまりに旨かったので
フランス料理↓で腹一杯にも関わらずさっそく試食
香りと味の濃さが 実にワンダホーです
甘い豆腐好きの人には軽いかもしれませんが ownerは
気に入りました 面白いのは食感が非常に変わってるんですよね
なんだかふわふわしたムースみたいな感じ あんまり水気がないのです
豆によって保水力まで違うのか・・・と
あらためて大豆の奥深さを知ったownerでありました

ギンレイ 本当に旨かったです 
自分も名前しか知らなかった品種を 舌に乗せることができてなんだか猛烈に感動しました