★ いっし〜レポート★ - 研究No.14 豆腐づくり研究 in 埼玉屋さん -
実験日:2001年9月24日
9月24日、埼玉屋さんにおじゃまして、豆腐づくり研究を行ってまいりました。
あるじさんに色々とご教授していただき、とっても勉強になりました。
それでは実験の模様を、ご報告っす〜
(今回はあまり写真がありません、申し訳ないっすm(__)m)

それぞれの項目にあるじさんよりコメントをいただきました。あるじさんありがとうございまっした!


台タマを徹底研究!!!
 今回の台タマin埼玉屋さんの主旨は、お台所にある道具で豆腐づくりをやるにあたり、幾つか挙げられる問題点をいかにクリアし、更に美味い豆腐を作るかという事でした。
 あるじさんの案&ご指導で、今までの台タマとは若干異なる作り方でやってみたっす

問題その1:ミキサー
 家庭で美味い豆腐をつくるにあたり、一つの難関がこのミキサーっす
どうしても、豆腐屋さんで作るよりも呉が荒くなってしまうのは、ミキサーの限界かもしれないのですが、もう少しなめらかな呉が作れないものか、という部分があったっす
 さてあるじさんの使用しているミキサーと、いっし〜が使用しているミキサーは、大きさなどで違いがあったため、ミキサーの種類によってできる呉の状態が変わるかどうかというのを試してみたっす

 結果として、ミキサーの大きさにかかわらず、許容量限界に入れるとなめらかな呉が出来ない事が分かりました。
あるじさんのミキサーで、一回の量を少なめにしてやってみたところ、普段やっているのよりもかなりなめらかな呉が出来ました。
(いっし〜は普段、ミキサーの限界量ぎりぎりまで入れてました)
 あと気をつけなければいけないのは、呉にミキサーの熱が加わると、蛋白が壊れる危険があるらしいので、ミキサーをかける際の良い方法としては、
一回の量を少なくし、様子を見ながらミキサーを回す
という事だと思ったっす

あるじ@埼玉屋のおばか店主からひとこと
 一回にミキサ−に掛ける大豆の目安はそのミキサ−の容量の3分の1位がいいようですね。
今回作った呉汁は今までのミキサ−による呉汁作りの中では一番の出来でしたね!これなら今後とも期待が胸膨らみます。 
まあ、なんでも腹いっぱいに詰め込むというのは余り好ましく無い様です。いっし〜だって腹一杯に食べた時は「苦しくて動けないっす〜
だよね。

問題その2:煮方&水の量など
煮る→豆乳にするまで
 以前は、「豆腐づくりっす」のページにもあるとおり、そんなに長い時間煮ていませんでした。
かきまぜて盛り上がってきて、よいにおいがしたらOK!と、こんな感じだったっす
 しかしあるじさん曰く、鍋だとムラ煮えして美味く呉全体に火が通らないとの事。という訳で、今回はかなり長時間煮てみました。

呉の状態で15分くらいでしょうか・・・ひたすらかき混ぜました。
またしても問題発生!焦げ付きです。長時間煮ていると、どうしても鍋の底にこびりついてしまうっす。
鍋の底に油を引いたりしましたが、結局焦げついてしまったっす。うーん今後の課題っすね・・・

 さて呉を絞って豆乳とおからに分離しました。おからはかなりなめらかな状態で、食べてみたところ味もほとんどしなかったので、かなり豆乳を絞りきれた感じっす。
以前の粒々が残って味が美味かった(絞りきれてない)やつとは、全然違うっす!

 豆乳を絞った後、もう一度鍋に入れて煮たっす。
今まで豆乳にしてから煮たことはなかったのですが、呉の状態よりも、おからと分離した分、火が通りやすいとの事です。ここでも10分ほど煮たでしょうか・・・

 結果的に、かなり濃い豆乳になりました。
長時間煮て少々焦げ付いてしまったので、多少香ばしさUPしましたが、味はとても良いっす〜
水の量
 上記の煮方を行うと、長時間火にかけるため、かなり水分が蒸発するっす。今までの台タマでは、大豆1カップに対して、水400mlという記載でしたが、この量では、水分が蒸発しすぎてどろどろになってしまいました。
 もう一度やってみて、今度は大豆1カップに対して水700mlと多めに入れてみました。その位入れても、随分と蒸発したようで、かなり濃い豆乳になったっす。

 しかし長時間煮た方が、美味い豆腐が出来る事は確かなようなので、水の量は多めの方が良いようです。

 それから煮るときに出る泡ですが、これはどうしたらよいのか・・・これも今後の課題っすね
ちなみに水の量が少ないほど、よく発生するようなそんな感じです。今回も大量に発生し、取るのに結構苦労しました。
煮てるところっす   泡てんこもりっす(笑)
あるじ@埼玉屋のおばか店主からひとこと
濃度の濃い豆乳を作り上げるのには?
呉に均等に火が通り難い
 煮方のポイントとしては沸騰までは中火、沸騰後は弱火、有る程度熱が入った所で呉と分離させ豆乳として再度弱火で均一に熱を加えた方が蛋白を壊さずに風味良く仕上がる。という事がこれまでの実験結果としていっし〜に伝えたのだが、お台所使用でも成功に漕ぎ着けそうだ。
焦げない鍋を使う
 極当たり前の事のようですが、今回はいっし〜に焦げ付きやすい鍋を与えてしまったためとても香ばしい豆乳と成りました。
という事で、焦げ無い用にするには家の片隅から天井の裏までを検索して焦げ付き難い鍋を探す、無い場合には買い求める!という事も濃度が強く甘くて美味しい豆乳を作る作業に、必要と言わざるを得ません。

最後に考察っす
 いやー24日、あるじさんにご指導いただけまして本当に良かったっす。お台所な豆腐が、また一段と美味く出来そうな、そんな予感があります。あるじさんありがとうございました。
 この実験を元に、自宅のお台所でもうすこし突き詰めてみまして、まとまりましたら「お台所で豆腐づくりっす」ページを改変する予定です。お台所で更に美味い豆腐づくりを目指し、これからも精進したいと思っておりまっす〜

これからの課題としては
煮るときの時間&水の量の関係
焦げ付き

をクリアしたいっすね。

あるじ@埼玉屋のおばか店主からひとこと
 いやー、いっし〜頑張ったね!お台所な職人としては満点だよ。これからが楽しみだねー。きっとあるじが感じるにはこの「お台所でタマホマレ」は日本一の家庭で出来る豆腐作りのペ−ジに成るはずだ。
そして最後に一言だけ「泡」について少し語りたい
豆腐屋は「泡消し」と呼ばれる消泡剤を多くの店で使ってるんだよ。もちろん埼玉屋もね。
この消泡剤は主に植物油脂から出来ていて乳化剤とほぼ同じ物なんだ。乳化剤は口紅やアイスクリ−ムなんかにも使われているよね。
それらに比べると豆腐一丁当たりに入る消泡剤の量なんてほんと微々たるものなんだよ。
でも、お台所では常備されている物では無いので使うわけにはいかないなぁ。何か面白い名案が有ると良いねー!
本当にすごく楽しみにしていますよ、いっし〜。ようやく長かったトンネルから抜け出し新たなる第一歩が踏み出せそうだね!
美味しい豆腐を作りたい人の合言葉はやっぱり「タマホマレー」だね!


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