あるじの今週のひと言!
2004年4月分

「豆腐屋の九悩」
 豆腐屋には実は九つの脳が携わっております。。。なんて言うのではなく、苦悩です。本年度は(来年の3月頃まで)例年通りのように、安定した良質のタマホマレ大豆を年間を通して使えないかも知れません。ひょっとしたら違う国産大豆品種を使わざるを得ないかも知れません。ご存知のように本年度の大豆入札は異例の高値となり品不足となっております。高値を付けても入札にすら出てこないのが実態のひとつだと聞きました。埼玉屋のように年間を通して一つの大豆品種から成り立つ豆腐を作り続ける事に対して「入札制度」というのは不利益な部分でもあるようです。(もちろん良い年は良質の大豆を安価で手に入るという事も有ります。)もしこれからもタマホマレという大豆品種で良質の豆腐を作り続けて行くのが自分の道で有り気合で有るならば、今までとは違う方法をこの春が終わるまでに見つけそれを行動に移そうと思います。5月中にちょっくら滋賀県まで出かけてくる事に成るかも知れません。限りなく時間の無い自分の中で、今年は大豆生産現場に関わってみたいという思いが強くなり、出来る限りそうしようと思います。私如きが作り上げた豆腐を皆様が美味しいと誉めて頂ける限り、それに応えるよう全力で挑み続けます!

※タマホマレは年々生産量が減少しております。言うならば豆腐には不適格な大豆で有りますし(使いづらい)使い道は限られてしまいます。 ですが自分が愛した大豆が滅んでしまうのをこのまま見届ける訳には行きません。個人の豆腐屋としてできる力はとても小さいとは思いますが頑張ってみます。私こう見えても結構一途なんです。



「花だけではない桜」

 今時は誰の目にも鮮やかに映る桜の花に、心躍らせ、春を感じ、その中でほんのりと幸せを得る。そうお過ごしに成られている方も少なくはないはずです。ですがそれはほんのわずかな期間で、花は桜吹雪とともに散りうせ、その吹雪が治まる頃には「あ〜、もう桜も終り、また来年だね。」と淋しく桜に語り掛けられていらっしゃるのではないでしょうか?私としてはもちろんピンクの花びらもとても鮮やかで好きですが、緑猛々しく葉を付ける桜に強い生命力を感じてしまいます。今時分、人々が見上げなくなってしまった桜の木を今一度見上げてみてください。力強く生きている彼女らがそこにいます。(桜の木さん、お願いだから力の弱いあるじにほんの少し貴女の気を分けてください。最近ちょっと疲れ気味で(笑) )

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