あるじの今週のひと言!
※毎週日曜日に更新します

1/19(日)
「心の仕事」
豆腐の製造にも機械化の躍進が有り、生半可な素人さんでもそれなりの美味な豆腐が出来るようになったのでは思います。ボタンをひとつふたつ押してあくびをしている間に豆乳が作り上げられるそうな・・・。埼玉屋では旧態依然、ロ−トルな機械、どの作業においても目を離す事も出来なければ気を抜く事も出来ません。呉を煮沸する作業でさえも釜の蓋を開け、大きな木製の櫂(かい)でかき混ぜながら煮ていきます。高濃度の呉は重く、かき混ぜるのには力と持久力を必要とします。とても大変な作業ではありますがタマホマレの香りを十分に楽しめる、手造りの豆腐職人ならではの至福のひと時でもあります。このひと時の間に、「美味しい豆腐を造り上げるぞ!」という気持ちが次第に強くなり気合ものってくる訳です。前者の豆腐も後者の豆腐も数字的な意味合いからは、僅かな差でしかないのかも知れません。しかしその僅かな差が実はとても大きな差で有ると私は感じています。「もの作り」、それは冷血なものでは無い筈です。人の「心」を躍らせるような豆腐、やはりそこには人の温かい「手」がどうやら必要不可欠なようです。
写真が見られない方はこちら試してみて下さい。
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1/18(日)
豆腐の「腐」の字
豆腐の発祥の地は中国と言われております。歴史は古く文献から推測すると唐の時代(618〜907年)には既に存在していたと思われます。さて、豆腐の「腐」の字についてですが、なんで「とうふ」なのに「腐る」という字が使われているの?と疑問を持っている人も多いことでしょう。中国では「腐」という字は、「固める」「固体でも液体でもない柔らかいもの」という意味で使われているようでして、「腐る」という意味では使われていないそうです。「固める」という意味なら「豆を腐(固めたもの)」で「豆腐」ですよね。後者ですと「乳腐(ヨ−グルトのようなもの)」を乳の代わりに豆を使って作ったもの。「豆腐」になるのかな。これだけ古い歴史と語源があるのなら、安易に「腐る」という字はイメ-ジが悪いといって「豆富」と当て字を使うのはいかがなものか?と思ってしまいます。私は自信を持って自分の造る豆腐には「気合豆」と呼んでいきます。タマホマレの持つ素晴らしさを気合で固めます!

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1/11(日)
「1/9で41才に成りましたがちょっと淋しい誕生日を送りました。そして亡き父と同い年に成ってしまいました。え〜厄年では有りますが全て含めて気合でタマホマレで更なる美味しい豆腐造りを目指します!皆様本年もよろしくお願い致します。」


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