マレ−シア編 
第1話「朝カレ−」の巻

注1 肉骨茶: 肉骨茶についての情報は主に「東南アジア丸かじり!(根津清著、ダイアモンド社)」等による。

注2 中国系住民: マレーシアは、主に中国系、マレー系、インド系の三つの民族からなる国である。よって、三種類のタイプの料理が楽しめる国でもあるのだ!

注3 見あたらなかった: 結局「インスタント肉骨茶」を買って帰り、我が家で肉を煮込んで食べた。漢方系の独特の匂いが鼻をくすぐり美味しく食べた。噂通り見た目よりあっさりした感じでった。

注4 ロティ: 正確にはこの料理の皮の部分のことをロティと呼び、ロティに具材を包んだ料理は「ムルタバ」というそうだ。ここのお店では「ロティ」と表示してあったと記憶しているので本文中でもロティと書いた。以上ロティ、ムルタバに関しての情報は前述の「東南アジア丸かじり!(根津清著、ダイアモンド社)」の他、「東南アジアガハハ料理ノート(森優子著、晶文社)」による。
 インド系のパンには発酵パンであるナン、非発酵薄焼きパンであるチャパティがあることは知られているが、そもそもロティも非発酵パンの一つのことを指す。非発酵だから焼いても膨らまない。今回食べたのは薄かったが、分厚いロティもインドの地方によってはある。以前、ネパール料理としてジャガイモの入った比較的厚いロティを食べたことがある。今回紹介したロティとは似ても似つかないものだった。

注5 勢いは留まらない: 実はこの朝食後、妻は胃の調子を悪くしてしまった。魚カレーが美味しかったのでついつい沢山食べてしまったそうなのだが、彼女の胃袋にとてっては、ちょっと朝食には辛すぎたらしい。


第2話「樹の幹からデザート」の巻

注1 砂糖椰子: ヤシ科のサトウヤシ(Arenga pinnta)またはウチワヤシ(Borassus flabellifer)の雄花をから樹液を集めてそれを煮詰めて作る。また、この樹液を発酵させて酒や酢も作る。

注2 キャッサバ: トウダイグサ科の多年草。そのイモのデンプンを粒状にしたものがタピオカである。最近は「サゴ」として出回っている粒々(サゴパール)も実はキャッサバ製の物が多いらしい。我々が今回食べたのも本当にサゴヤシのサゴだったのだろうか?ちょっと心配。 

注3 サゴヤシ: ヤシ科、Metoxylon属の樹木。東南アジアからオセアニアにかけての熱帯地域で栽培利用される。  

注4 多種ある: サゴヤシや焼いたサゴデンプンの写真は三留理男著、講談社刊「シャッター切ってアジアを食す」に載っているので、興味のある人はどうぞ。

注5 学会: サゴヤシ学会


第3話「天然記念物の味」の巻

注1 カンクン: 学名Ipomoea aquatica ヨウサイとも呼ばれるヒルガオ科の野菜。茎の心が空洞なので中国では空心菜とも。東南アジアで広くみられ、クセが無く炒め物に最適。

注2 テレビ番組: 私の大好きな番組、朝日放送「探偵!ナイトスクープ」で、ガラスを割るシャコがいることを信じてもらえない男が、その事実を証明するというお話をやっていた。TBS「どうぶつ奇想天外」でもやってたかな。


注3 ニシキエビ: 学名 Panulirus ornatus 間違えても「ニシキヘビ」ではない。でも、ニシキヘビはでかいから食べがいがあるだろうなぁ。

注4 独特の体型: ガミラス帝国を破った宇宙戦艦ヤマトの前に立ちはだかった第二の敵、白色彗星軍の戦闘機がカブトガニ型だった。

注5 カブトガニ: 節足動物、剣尾目カブトガニ科に属する。日本や台湾に生息するのはカブトガニ(Tachypleus tridentatus)、東南アジアにはミナミカブトガニ(T. gigas)、マルオカブトガニ(T. rotundicaudatus )が生息する。我々が食べたのはどっちだろうか?

注6 捕って喰うほど: フロリダ在住の知人(日本唯一のプロマラソンスイミング選手松崎氏に聞いたところによると、アメリカ、ニューヨークはロングアイランドの海岸ではハリケーンの翌日には大量のカブトガニが打ち上げられるのだそうだ。食べる人はいないとのこと。

注7 文献: 根津清著、ダイヤモンド社刊、「東南アジア丸かじり!」

注8 別の文献: 周達生著、平凡社刊「中国食探検」

注9 ホウ: 漢字は...「學」から「子」を抜いた物(つまり冠の部分)の下に「魚」を入れた漢字


第4話「ラクサ求めて三千里」の巻

注1 やり残したこと: このとき、やり残したこととは私はラクサを食べることと思っていたが、妻は街でのショッピングだと思っていたらしい。ショッピングといえば、ビーチでも町中でもあまり見なかった日本人観光客が免税店には山のように居たのはビックリした。

注2 タマリンド: 学名Tamarindus indica.、マメ科の植物で、莢と豆の間に酸味のあるベットりしたものが詰まっており、熱帯アジアの各国各地域ではこれを料理の酸味付けに使うことが多い。また、酸味に加えて甘味のあるタマリンドもあり、そのまま、おやつに食べることもできる。

注3 ペナンラクサ: ラクサについての情報は主に「東南アジア丸かじり!(根津清著、ダイヤモンド社)」、「東南アジアガハハ料理ノート(森優子著、晶文社)」などによる。

注4 なかった。: 正確に言うと、ラクサの屋台がなかっただけでは無く、肉骨茶の屋台もなかった。第1話参照。

注5 兄弟麺: その後、長崎のちゃんぽんの老舗「四海楼」でのちゃんぽんに関する勉強会で、マレーシアの福建麺と長崎ちゃんぽんの関係をお聞きしたところ、やはりルーツが同じで兄弟的な存在であると言えるとの事であった。長崎ちゃんぽんについては「がまだせ島原編」の第7話を参照されたし!

注6 タイの麺料理: 「カノムチン」のこと。数年前にタイ北部チェンマイ近郊の農村でお正月に村人達と食べた。見た目は素麺のような米で作った麺に、激辛、薄味のたれをかけた麺料理で、その中に例の角切りの豚の血を固めたものが入っていた。豚の血の固めた物のせいか、私には今一好きになれない麺料理だったが、村人との楽しい食事だったので、思わずおかわりをして食べてしまった。

注7 カウソーイ: 私がタイ北部のチェンマイに行ったら必ず食べる麺料理。これは激旨!ココナツカレースープに平べったい中華麺。鶏肉や牛肉などが入っている。その上には何故か揚げた中華麺がトッピングされている。添えられたライムを絞って食べる。また、高菜漬けのような漬け物が必ず添えられていてそれも、また美味しい。